TREATMENT診療について

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歯科

獣医師 小原健吾

担当:小原 健吾

専門分野:歯科、外科/所属学会:日本小動物歯科研究会、比較歯科学研究会

歯周病とは

歯周病とは、虫歯と異なり、歯の周りの歯肉や顎の骨などの組織の病気です。
動物は歯周病がとても多く認められ、日本では1歳以上の小型犬の9割が歯周病の可能性があるといわれています。
どの犬種でも多く認められますが、特に小型犬や短頭種(パグ、フレンチブルドッグ、チワワなどの鼻が短い犬種)に多い傾向があります。
歯垢・歯石の付着により歯肉炎が発生し、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる深い溝が形成され、歯肉や歯槽骨(歯を支える骨)が破壊されていきます。

猫の場合はこのような歯周病の他に、歯肉口内炎(歯肉や口腔粘膜、舌にも強い炎症が起こる病気)や吸収病巣(歯が溶ける病気)も多く、強い痛みを伴います。

ご自宅でも分かりやすい症状は口臭で、においがある時点で何らかの歯周病はあります。
また、片方の口でしか噛まない、涎が出る、口周りを気にする、食欲や体重が落ちる等の症状も見られることも多いです。
上記の症状をご参考に、心配なことがございましたらいつでもご相談ください。
家での歯磨きの方法や歯磨きグッズの使い方など、些細なことでも大丈夫です。
歯周病治療には抜歯を行うことが多いですが、痛みや病気の原因となる歯を抜くことで、しっかりとご飯を食べられるようになるだけでなく生活の質も改善してくれます。

歯周病を放置すると、以下のように様々な病気に発展していくこともあります。

歯槽骨吸収

歯槽骨が歯周ポケット内の歯周病菌によって溶けてしまう病気です。歯の支えがなくなってしまうのでグラグラになったり、痛みも出てきます。
歯肉もやせ衰えてしまっているので、写真の様に歯根分岐部(歯根が枝分かれしているところ)も見えてしまうことがあります。

  • 歯槽骨吸収

    写真は歯石除去後のものです。

歯根尖膿瘍

歯根尖部(歯の根元)を中心に膿が溜まってしまう病気です。
見た目では詳細な評価ができず、麻酔をかけて歯科用レントゲン検査を用いて診断します。
特に上顎臼歯に発生することが多く、上顎の骨を溶かして頬の皮下にまで膿が拡がることもあり、下の写真の様に急に頬が腫れてしまったり、強い痛み・出血・排膿などの症状を呈する事もあります。

  • 歯根尖膿瘍による頬の腫れ

    下の写真は頬の皮下に膿が溜まってしまい、瘻管(膿が排出される管)が空いてしまった写真です。

  • 歯根尖膿瘍

慢性鼻炎

上述の歯根尖膿瘍が犬歯に起きてしまうと膿が鼻にまで広がっていきます。
鼻の骨が溶けてしまったり、写真の様に歯が抜けてしまった後も口に穴が開いてしまった状態になることで症状が残ることもあります。
激しいくしゃみやドロッとした鼻水が特徴です。

  • 慢性鼻炎

歯肉口内炎

猫の歯周病に関連して多く認められる病気です。
歯肉以外に、口の奥や頬側の口腔粘膜、舌粘膜などに強い炎症が発生し痛みや口臭を起こします。
猫の体質的な問題やカリシウイルス感染症が影響していると考えられています。
治療には抜歯が必要になりますが、抜歯後もお薬やサプリメント等の治療が必要になる事もあります。

吸収病巣

猫の歯周病に関連して起こる病気で、歯が溶けてしまい、穴が空いたりボロボロに崩れてしまう病気です。
痛みの原因にもなり、治療には抜歯や歯を削る処置が必要になります。
写真では下顎の出血している様に見える歯が罹患歯で、肉眼ではわかりづらいこともあります。

  • 吸収病巣

歯性病巣感染

歯周病の恐ろしさは口の病気にとどまらないという所です。
一般的に歯周病や虫歯が原因で、細菌毒素などにより歯とは離れた全身に病気が生じる事があります。
ヒトの医療でも多くの病気と関連があると言われていますが、動物では歯周病が心臓病や腎臓病、肝臓病の原因となり得ることが近年の研究で分かってきています。

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